一 覧

テーマ
時代
言語平安01
言葉という、いちばん古い荷物
文字を持たぬ人は、想いを、どうやって遠くへ運んだのか
言語鎌倉03
いちばん幼い口が、いちばん淋しい歌を
なぜ、文字を覚えるための歌が、よりにもよって、世のはかなさを詠んでいたのか
宗教鎌倉04
村のはずれに、石が立っていた
なぜ人は、名もなき石に、手を合わせたのか
衣服室町05
一目、また一目
子の冬をのばすための針目は、なぜ、美しくなったのか
衣服戦国07
勝ち色、と人は呼んだ
なぜ染め師は、戦さへゆく若者に、その青を、もういちど染め重ねたのか
文化戦国08
死んだ人に会える、夏の夜
なぜ人は、夏の夜に、輪になって踊ったのか
安土桃山10
星のかたちの、甘い石
西の海を渡ってきた砂糖は、ひとりの女の子に、何を見せたのか
文化江戸11
桜の下に、身分はなかった
なぜその老人は、毛氈の上で、声を上げて泣き笑いしたのか
宗教江戸12
おなじ船に、見知らぬ神さま
なぜ、まるで似ていない七人の神が、ひとつの船に乗っているのか
江戸13
削れば、宝の匂いがした
なぜその親方は、青カビの吹いた魚を、嬉しそうに撫でたのか
文化江戸14
裸になれば、みな知り合い
なぜ、裸で隣り合う場所が、町いちばんの社交場だったのか
明治〜現代17
はじめての肉、七十年めの一切れ
なぜその老人は、地獄を覚悟して鍋をつついたのか