庚申待こうしんまち
物語のなかに1回あらわれることば・ある話の主役の題材
干支の庚申にあたる夜に眠らずに過ごす習俗で、人々が寄り集まり、飲食し語らって夜を明かした六十日に一度の集い。のち村ごとに庚申講が結ばれ、青面金剛などを掲げて寄り合う社交の場ともなった。
ことばの由来
庚申は干支の庚(かのえ)と申(さる)が組む日をいい、六十日ごとにめぐる。人の身の内に棲む三尸(さんし)の虫が、庚申の夜に眠った人の体を抜け出して天帝へその罪過を告げ、寿命を縮めるという道教の三尸説にもとづき、その夜は眠らずに過ごすとされたと説明される。日本では平安期の貴族の守庚申にはじまり、中世から近世にかけて民間の庚申講として各地に広まったとされる。
[参考文献]窪徳忠 『庚申信仰の研究——日中宗教文化交渉史』日本学術振興会/福田アジオほか編 『日本民俗大辞典』吉川弘文館
この語が息づく話
※ 語の読みは本文の振り仮名から、登場話は本文から機械的に集めています。定義・由来は出典を確かめたうえでそえています。