几帳きちょう
物語のなかに10回あらわれることば・ある話の主役の題材
この語が息づく話
- 17合わせてみれば、答えはもう貝が知っていた——蛤の殻でさがした、たったひとつの片割れのこと
- 41黒と白の石だけで、盤の上に国境を引く——男も女も向きあえた、平安の静かな遊びのこと
- 54臭いだけの欠片を練り合わせると、人を恋しがらせる匂いに化けた——香りが人の名札だった頃のこと
- 84その薄い一枚は、外から内を隠し、内から外を残らず見せていた
- 89散りゆく春を、ひとすじの色に閉じ込めて袖に纏った娘のこと
- 90暑くもないのに、なぜ都じゅうが一日で夏の衣に着替えたのか
- 94裳をひと垂れ腰に結べば、その日から子は女と呼ばれた——髪を上げ、装束を着けて大人になる日のこと
- 97壁を立てず、布で部屋をこしらえた——几帳の陰が、人と人の「間」をつくっていたころ
- 107壁のない広間に、几帳を一つ立てれば、そこが部屋になった——間仕切りで暮らしを区切った、住まいの「あいまいさ」のこと
- 108光と風は、跳ね上げて招くもの——格子の戸を吊って開けた、ある夏の屋敷のこと
※ 語の読みは本文の振り仮名から、登場話は本文から機械的に集めています。語源や意味の解説は、 出典を確かめたうえで順次そえていきます。