行商ぎょうしょう
物語のなかに16回あらわれることば
商品を持って各地を巡り歩いて売ること。また、その商人。
ことばの由来
「行(ゆ)きて商う」意の漢語。店を構えず移動して売る形態を、定住して店で売る「座商」に対していう。
[参考文献]藤原良章・村井章介 編 『中世のみちと物流』山川出版社
この語が息づく話
- 08平四郎が杉板に描いた、神さまへの一頭の馬
- 12続きは、またあした
- 16叱るとき頬をぷうとふくらませる、酒屋の隅の女
- 17三百そろいの貝を、値と日限だけで注文した男がいた
- 22堺の菓子屋、七日目の鍋の粒
- 27ボクの、たくさんの「わたし」のこと
- 32急いだ文と、待った文——同じ手から生まれた、二つの黒
- 44信濃の山家に、囲炉裏を拵えてもらった、そのひと冬
- 53京の門前町に現れた、よそ者又八の畳める灯り
- 54五つの塚と、名を残さなかった女房の掌
- 56雨宿りの軒先で、藁の目を数えていた小さな指
- 59雨やどりの寺で、鶴丸は四十七の小石を並べた
- 67井筒屋の万吉と、春雨のなかの祝い徳利
- 70藍に七度沈めても白いままの丸——焼け跡の小路に掛かった暖簾
- 106駆け出した若君の裾と、乳母がくぐらせた一本の紐
- 139半値で売る辻の油と、桝の縁に札を打つ店
※ 語の読みは本文の振り仮名から、登場話は本文から機械的に集めています。定義・由来は出典を確かめたうえでそえています。