筵むしろ
物語のなかに10回あらわれることば
藁や菅・藺草を編んだ敷物。床に敷いたり物を包んだり干したりと、庶民の暮らしに広く使われた粗末な敷物。
ことばの由来
「席」とも書き、編み並べて敷く意からとする説があるが、語源には諸説あって定まっていない。
[参考文献]宮崎清 『図説 藁の文化』法政大学出版局/宮本馨太郎 『民具入門』慶友社
この語が息づく話
- 33上等な地獄
- 44家の床を四角く切って焚いた火が、煮炊きも灯りも団欒もまとめて引き受けていた日のこと
- 77水につければ、飯は旅立ちの朝にもどった——干した米が運んだ、いちばん古い「即席めし」のこと
- 87飯を捨てて魚を食う——酢より古い「酸っぱい寿司」のはなし
- 103細く裂いて干せば、海は山を越えられた——一尾の魚を、いくつもの里へ配るための「裂き干し」のこと
- 124大陸から渡った粉ひく技が、太く白い一筋の麺となって里の常食に根づいた日のこと
- 125渋くて食えぬ実を軒に吊るした男が、ひと冬かけて甘さを待った日のこと
- 130一軒の屋根を葺くために村じゅうが寄り合った、あの草の重なりのこと
- 132社の護符を小さな布袋に縫いこんで、人が加護を懐へ持ち歩くようになった日のこと
- 135野の祭りで人を笑わせた物真似が、橋がかりを渡って幽玄の舞となった日のこと
※ 語の読みは本文の振り仮名から、登場話は本文から機械的に集めています。定義・由来は出典を確かめたうえでそえています。